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サンスクリット原典で読み解く「ヨーガ・スートラ」!
   
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2007年05月21日

ヨーガ関連 用語辞典「アーサナ」その2 ハタヨーガ編

 ヨーガ関連 用語辞典

 「アーサナ」その2 ハタ・ヨーガ編

 先日は、アーサナの単語の意味、また「ヨーガ・スートラ」、いわゆる古典ヨーガ、ラージャヨーガの中での「アーサナ」の使われ方を簡単に見てみましたが、補足として、ハタヨーガでの「アーサナ」の使われ方を見てみましょう。

 現在、一般にヨーガといって思い浮かぶ、さまざまなポーズをとるハタヨーガでは、例えば「パドマ・アーサナ」とか「シッダ・アーサナ」など、「・・・アーサナ」というつながり方で、いわゆるポーズを表す名称として定着しています。(日本語として読みやすいように「パドマ・アーサナ」と分けて書いてありますが、サンスクリットの正しい発音では、「パドマーサナ」、「シッダーサナ」と続けて読みます)

 ハタ・ヨーガの聖典、「ハタ・ヨーガ・プラディーピカー」の中では、例えば「アーサナ」を次のように用いています。

caturaziityaasanaani zivena kathitaani ca |
tebhyazcatuSkamaadaaya saarabhuutaM braviimyaham || 35 ||

siddhaM padmaM tathaa siMhaM bhadraM ceti catuSTayam |
zreSThaM tatraapi ca sukhe tiSThetsiddhaasane sadaa || 36 || 

「ハタ・ヨーガ・プラディーピカー 1:35、36」



 (音声は、全体を通して1度読み、単語を分けて1度読んでいます)

 単語の切れ目

catur - aziiti - aasanaani - zivena - kathitaani - ca
tebhyaH - catuSkam - aadaaya - saarabhuutaM - braviimi - aham

siddhaM - padmaM - tathaa - siMhaM - bhadraM - ca - iti - catuSTayam
zreSThaM - tatra - api - ca - sukhe - tiSThet - siddhaasane - sadaa

 各単語の意味

 catur = 4  aziiti =80 (caturaziiti = 84) aasanaani = アーサナ 
 zivena = シヴァ神によって kathitaani = 語られた、説かれた ca = また
 tebhyaz = これらから catuSkam = 4つ aadaaya = とりあげる
 saarabhuuutaM = 最良のもの、主要なもの  braviimy = 私は話す、述べる
 aham = 私は

 siddhaM = シッダ(アーサナ)  padmaM = パドマ(アーサナ) 
 tathaa = また  siMhaM = シンハ(アーサナ)  bhadra = バドラ(アーサナ) 
 ca iti = また  catuSTayam = 4種の
 zreSThaM = の中で最良の、最も優れた  tatra api = このうちでさえ
 ca = また sukhe = 快適な tiSThet = 静止する、とまる、守る、固守する、
 続ける、に心が向けられている、集中されている、(べきである)
 siddhaasane = シッダーサナ(シッダ・アーサナ)に  sadaa = 常に

 (長くなりますので、細かい文法的な解説は、今は省略します・・・)

 全体の意味

 84のアーサナが、シヴァ神によって説かれた。
 これらのうちから、最良の4つをとりあげて、私は語ろう。

 それは、シッダ、パドマ、またシンハ、バドラ、の4種である。
 このうちの中でも、最も優れているのが、快適なシッダーサナであり、
 常にそれを保つべきである。

   先日見ましたように、「ヨーガ・スートラ」の中には、単に「アーサナ」という使われ方をされ、「・・・アーサナ」という名称はでてきませんが、16から17世紀ごろの著作とされる(14世紀という説もあります)、この「ハタ・ヨーガ・プラディーピカー」ではこのような「・・・アーサナ」という名称が現れますので、それ以前にはそのような名称が一般化していたと思われます。、ラージャヨーガから、ハタヨーガが発展する中で、だんだん「・・・アーサナ」という呼び方が使われ始め、定着し、現在に至る、ということでしょう。

 「・・・アーサナ」という使われ方が始まったのがいつ頃のことか、定かではありませんが、さまざまな文献を紐解くことによって大体の年代が特定できるかと思いますので、ひとつの研究テーマとしてもおもしろいものと思います。ただ、インドの文献は年代がはっきりしないものが多いですので、その作業はなかなか難しいものとなるとは思いますが・・・ 私自身も、今後さまざまな文献を読み解いていく中で、何かわかったことがありましたら、随時ホームページでご紹介させていただこうと考えています。

posted by 誠 at 00:00| デリー 霧| Comment(0) | TrackBack(0) | ヨーガ関連 用語辞典 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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